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えむえむ・ザ・ワールド
#18.. 昼下がりの戦い
 | Update : 2005/07/02 15:21:00 |
今は昼休み、ここはエポック3階談話室。

私は友人のETと、友人の後輩の同級生である、嘆きの壁と共にアンバランスというゲームで激しいバトルを繰り広げていた。

今のところ、嘆きの壁と私が一敗ずつ。そして今、ETが絶体絶命のピンチを迎えていた。

物理法則を覆すか、特殊なスキルを発動させない限り、彼は敗北する。

そう、まさにフェイトである。

彼は独り、逃れられぬ運命と対峙しているのだ。私と嘆きの壁はただ、見守ることしかできないのであった。



一方、りんたロームは情報処理演習の課題を終えて、急ぎエレベータのスイッチを押したのだが、フロントの係員に呼び止められたのであった。

「どちらへ向かうのですか?」と係員は問うた。

「3階の談話室です」とりんたロームは答えた。

その答えを既に予測していたかのように、係員は宣言した。

「談話室は開放されておりません」

「だから解放しに来たのです」

「はぁ?何を言っているのですか?」

「心配御無用。僕、こう見えても強いんですよ」そう言ってりんたロームは木の枝のような細い腕を出して、肉眼で確認できない力こぶを披露した。



そんなやり取りを見ていた別の係員が、何かを察知して3階へと駆け上がった。

そこには既にアンバランスで敗北したETが項垂れていたのだった。

「宿泊されている方ですか?」

「いいえ、違います」

「ここは、宿泊されている方以外利用できません」

(なんですとー)よく耳にするフレーズだが、元ネタは何なのだろう?

今までは決してそんな事は無かったのに、と大変興醒めな気分で私たちはラウンジに下りた。

そこには係員に敗北したりんたロームが佇んでいた。
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