#04.. コンパイル |
| Update : 2005/07/02 15:21:00 |
情報処理の講義でなかなかハードな宿題が出たので、日曜日の昼食の後、私はプログラミングの作業に取り掛かった。
既に昨日の段階で、ある程度の骨組みを考察済みであったため、後は実際に書いてみて調整するだけである。明日の提出など余裕であろう。
ソースを書き終えて一息ついた。ただ書くだけの作業であるが、慣れないため意外と苦労した。
(Compile)私は情報処理演習の教授、ラックの口調を真似ながら宣言し、実行をクリックした。すると、
(モンダイガハッセイシマシタ、キョウセイシュウリョウシマス?)
理解不可能な文章が表れ、私の書いたソースはバミューダ海域へと消えていった。
(さて、昼寝をしよう)私は第3世界にムーブして寝台に横たわり、毛布の暖かさを感じながら、心地よい眠りについた。
目が覚めると、二時間が経過していた。
マグニチャーから心配と励ましの入り乱れたリプライが届いていた。
どうやら、私の感知しない第1世界でメールを出したようだ。
十分な睡眠によって復活した私は、今度は少し書いては保存して実行、という地道で安全な作業を繰り返す事で問題の箇所の発見を試みた。
加えて内容が思っていたよりも複雑であったため、結局、夜遅くまでかかってしまった。
明日の朝は睡眠不足でへたれモードのホイジンガーが発動するのは間違いなさそうだ。
少年と会う約束なので、彼にへたれ菌をうつしてしまおう。
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